デザイナー・納品・運用素材向け。PDF 転 PNG の品質は初回ラスタライズでほぼ決まります。DPI・色彩管理・バッチ書き出しを表で整理し、リモート Mac で環境固定する理由も示します。デザイン納品 PNG ワークフロー 参照。
シーンとリスク(ぼけ/色ズレ)
ぼけ=ピクセル不足のまま拡大、アンチエイリアスとブラウザ合成の前提ズレ。色ズレ=CMYK 変換・ICC・Display P3 画面と sRGB 仕様の不一致。基準は自席ではなく合意プロファイル+固定 Mac。詳細は sRGB/Display P3 チェックリスト。
- 避坑① 低 DPI を後から 2× 拡大。
- 避坑② 透過を白背景だけで検収(フリンジ見逃し)。
- 避坑③ レンダラ混在(同 DPI でも見え方が変わる)。
DPI とスケール戦略表
出力長辺 px と @1x/@2x を先に決め、DPI はそこから逆算します(表は目安)。
| 用途 | 推奨 DPI(目安) | スケール方針 | よくある落とし穴 |
|---|---|---|---|
| Web ヒーロー | A4 源なら 200〜300 DPI で一発レンダリング | 1x 基準、2x は別ファイル/srcset |
72 DPI のまま拡大 |
| UI/バナー運用 | 仕上がり px に合わせ整数倍 | 同一エンジン・同一 DPI を強制 | 手元と本番で解像度二重管理 |
| 印刷→Web 派生 | 300 DPI 系と Web 用はレシピ分離 | パイプラインを分ける | CMYK→RGB 二重変換 |
色空間と書き出しパラメータ(意思決定マトリクス)
ワーキングカラーと ICC 方針の組み合わせが見え方を決めます。
| 納品チャネル | 推奨色空間 | ICC/プロファイル | 備考 |
|---|---|---|---|
| Web/SNS | sRGB | ICC 方針を一本化 | P3 画面の見え方を README に |
| 広色域のみ | Display P3 | 専用フォルダ・接尾辞で分離 | sRGB 派生は別バッチ |
| 印刷プルーフ | ソフトプルーフ ICC 前提 | RGB 変換は一回のみ | Web 流用禁止を明示 |
バッチスクリプト/アクションの流れ
- 入力凍結:PDF 版・フォント埋め込み・ページ範囲を
manifest.csvに。 - レンダラ 1 本化:本番エンジン(Acrobat/CLI 等)を固定。
- staging → approved:DPI・ICC・背景を YAML 等で渡し、合格のみ
approved/、失敗はfailed/+ログ。
同じ依存を リモート Mac に閉じると OS 差の「別物 PNG」を防げます。ご利用ガイドはログイン不要。
マルチディスプレイで見た目の一致検収
- 検証 Mac のプリセット固定→代表ページをプレビュー/ブラウザ+チェッカーで透過確認。
- sRGB 時は P3 画面の見え方を共有。長辺・サイズ・ハッシュ一覧で閾値外は差し戻し。
FAQ
Q. レンダラ間で色が違う。 A. 本番を一本化。透過フリンジはアルファと白ベタの整理。DPI 高すぎは容量と再サンプル劣化に注意。
正しさは リモート Mac+レンダラ+DPI+色空間の四点で示す。
まとめと次の一歩
ぼけ/色ズレをシーン分けし、DPI 表・sRGB/P3 表・バッチ・クロススクリーンで運用を一枚化。文書化+同一 Mac が三者合意の近道。